アメリカ臨床留学レビューを6人分集めて分かった5つのこと

アメリカ臨床留学レビューを6人分集めて分かった5つのこと

 

へい、らっしゃい。オペざんまい岡村です。

 

今回は、初の留学準備に関する情報です!!!

 

この企画は、臨床留学を実際に経験した(する予定)先生方から、留学後の輝かしい話ではなくて、

日本にいる間にどんな準備を、どれくらいの期間されたのか?

臨床留学に、必要な日本の専門医とかあるのか?

 

この辺りを掘り下げて聞いてみました。

 

詳細はこちら↓↓↓

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今回は、チームWADAの代表でもある北原先生の多大なる協力のお陰で、今回はアメリカ臨床留学をした(する予定)の先生6人から投稿をいただくことが出来ました!!

北原先生 ありざますっ!!

チームWADA

チームWADAは海外で活躍する心臓外科医、医師、その他さまざまな職種の情報を発信する団体です。…

 

それでは行きましょう!

題して!!

 

アメリカ臨床留学レビューを6人分集めて

分かった5つのこと!!!

 

その1:ニックネームの癖が強い。

ここはホント、どうでもいいやつです。さらっと読み流してください笑

 

いつもアンケート等に投稿して下さる先生には、webサイト掲載用にニックネームを入力してもらってるんですが、今回6人中3人が個性強めでしたので、ご供覧いたします。

 

北原大翔さん、よしたけさん、Yucchiさん…  はい、ここまではシンプルです。

 

では残りの3人行きます。

筋肉は嘘をつかないさん

医龍に憧れてますさん

カレー三昧さん

 

というわけで、その1は、アメリカ臨床留学する人は50%の確率で癖が強い でした。

まぁ、個性強いくらいじゃないと、苦労して海外いかないっすよねー

 

次から大事なやついきます!!!

 

その2:USMLE完遂に最低3年・最大7年かけている

ちなみに、今回の留学経験者は、大学院には行かずに日本から直接臨床留学された先生だけです。

全員分の実際の記載内容は以下の通り。

約6年 研修医1年〜
約5年(卒後6年目〜卒後11年目)
約3年半 医者4年目~7年目 (心臓外科在籍中)
約3年・医師8年目〜医師11年目
研修医1年目〜医師7年目
約6年 研修医1年目〜医師6年目

 

これすごいと思いませんか!!??

みなさん、医者になってから勉強を開始されていて

USMLE終わらせるのに、平均すると約5年かけていらっしゃるんです!!

始めるのが遅いとか、時間かけ過ぎとか、そういうことじゃなくて、

 

医者になってから始めたとしても

諦めない気持ちがあればUSMLEを完遂できる

ということだと思うんです!!!

 

しかも、卒後6年目・4年目・8年目から勉強を開始された先生もいらっしゃるんです。

本当、尊敬に値します!!

 

 

実は僕、研修医2年目の頃に、USMLE step1をそれなりに勉強してた時期があるんですよね。

 

当時はネットはあれど、情報はまばらだったし、周囲に一緒に勉強する友人もいなかったので、1人で教科書とオンライン問題集をやってたんですが、今思えば全然本気になれていなかったのかなと思います。

 

一応、研修医を終了する頃に受けたんですけど、結果は…(ゴニョゴニョ…)

 

その後、結婚したり、後期研修が忙しかったりと、結局USMLEの勉強はやめてしまって、気づけばもう卒後何年目だ…?

同じような経験したことある先生いますよねーーーー????(いて欲しい。)

 

僕みたいな言い訳はせずに、これからアメリカ臨床留学を目指す皆さんは、時間がかかっても、とにかく最後までやり切る気持ちが大切ですよーーーーーー

これ絶対!!!

 

 

その3:留学先はコネクションかcareer siteを使用して見つける

ニックネーム 留学先 取得資格 渡米時学年 留学先の見つけ方
北原大翔さん シカゴ大学 USMLE step1~step3 9年目 医局or所属施設のコネクション
よしたけさん University of Rochester USMLE step1~step3 12年目 医局or所属施設のコネクション
Yucchiさん Brigham and Women’s Hospital USMLE step1~step3 9年目 医局or所属施設のコネクション
筋肉は嘘をつかないさん Mayo Clinic, Cleveland Clinic USMLE step1~step3 11年目 Mayo はCTSnet

Cleveland はコネクション

医龍に憧れてますさん Brigham and Women’s Hospital USMLE step1~step2CS 7年目 海外留学中の先生から紹介
カレー三昧さん Medical University of South Carolina USMLE step1~step3 9年目 CTS netなどのcareer site

 

若手の頃って、留学ってなんかカッコいいけど、そもそも留学先ってどうやって見つけるんだ??って思ったことありません???

 

今回の6名中3人は、初回の留学先は所属施設からの何らかのコネクションで行ってるんですね。

個人的に意外だったのが、CTS Netのjob searchから実際に採用に至れるケースもあるんだなぁということです。

 

僕は、CTS Netをいつもネットサーフィンするだけで、利用したことないので詳細は分かりませんが、step3まで取得済みであれば、結構fellowの募集はあるので、利用しない手はなさそうですねぇ。

 

いずれにしても、ECFMG certificateを取得したら、国内にいたとしても多方面に「私、アメリカ医師免許持ってまーす!!!」ってアピールすることが重要っすね!!

 

その4:日本の専門医は臨床留学にあんまり関係ない?

ニックネーム 留学先 外科専門医 心臓血管外科専門医
北原大翔さん シカゴ大学 必要 必要
よしたけさん University of Rochester 不要 不要
Yucchiさん Brigham and Women’s Hospital 不要 不要
筋肉は嘘をつかないさん Mayo Clinic, Cleveland Clinic 不要 不要
医龍に憧れてますさん Brigham and Women’s Hospital 不要 不要
カレー三昧さん Medical University of South Carolina 不要 不要

 

今回の6名中5名は、日本の外科専門医or心臓血管外科専門医は不要だったようです。

皆さんの渡米のタイミングは、7〜12年目ですので、多くの先生は心臓血管外科専門医まで取得済みだと想像します。

 

専門医更新は、海外での経験も(たしか)利用可能ですので、個人的には取れる資格は若いうちに取っておいて、更新のために一時帰国するのは、仕方ないくらいに思う方が、あとが楽なのかなーって思いますね。

 

その5:日本の所属施設との関係性は維持して渡米

これは今回解答してくださった6名全員が、日本の所属施設や医局との関係性は維持しながら、渡米しているようです!!

まぁ、大人ですからね、皆さん周囲の理解を得て、きちんと渡米されているようです!!

 

最後に、投稿者からのありがたーーーいアドバイス!!!


USMLEに関して、臨床をしながら受験するのは非常に根気を要しました。少なくともstep1〜2CKは卒後1〜2年目までに取っておくと本当に楽になります。


資格取得については、働きながらでもがんばれば取得できます。ただ、具体的に留学先がある程度目途が立っていないと頑張り続けるモチベーションを維持するのは大変だと思います。留学をサポートしてくれる良い上司、施設を探すことから始めるのが重要だと考えます。


経済的にしっかりしていないと留学は継続できない英語が非常に重要になる。あとは家族の理解と協力。


usmleの試験が近年難化しておりできるだけ早く取得することをお勧めします。


どうせいつも忙しいのでなるべく早く取り組むのが良いと思います。


 

 

投稿者の先生方、貴重なご意見ありがとうございます!!

いやー、全て金言です!!!

 

今日はこの辺で。

したーっ

 

 

オペざんまいでは、引き続き「臨床留学への道標」のアンケートを募集しています!!!

 アメリカ以外の国への留学経験がある先生も、是非ご入力をお願いしますっ!!!

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