ガイドラインと臨床のぼやき

40台の地方大学心臓外科医です。

今年の日本循環器学会総会で弁膜症ガイドライン2020や冠動脈疾患患者における抗血栓療法がアップデートされた。

これまでの常識?がいろいろと変更され、日頃疑問に思っていた、クリニカルクエスチョンにも対応するこまやかな対応も見られた。

若いころから常識的にやっていた抗凝固療法の術前ヘパリン化等が無効と明記されていたり、バイパス術前の抗血小板薬は休薬しない方がいいとか、、

いままでの常識(勝手に自分で常識とおもっているだけ)を改めていく柔軟性は年とともに失われていく。

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、研修医のころや、尊敬する上級医に教わった事はすべて正しいと思い込みがち。

ガイドライン通りが正解では無いが、有害な事、無意味なことはなるべく排除していった方がいいだろう。

ガイドラインに書いてあるからこうしましょう!って上司に言うのは簡単だが、みんなのプライドを傷つけず大人なやり方でみんなの意識を変えていきたいと思っている中間管理職的心臓外科医のボヤキでした。

https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/20200313_guideline.htm

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小児心臓外科医オンライン勉強会のお知らせ

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